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外壁【100日後に完成する家④】

100日後に完成する家では現在外壁工事を行っています。こちらのご自宅では「窯業系サイディング」という材質の板材を使用しました。

そもそもサイディングとは??

サイディングとは、建物の外壁に貼る仕上げ用の板材のことです。サイディングボードともいいます。サイディングのメリットをいくつかご紹介いたします。

耐久性
サイディングは外部の気候条件に耐えるために設計されています。耐候性や耐久性が高く、腐食や劣化に強いため、建物の外装として長期間にわたって使用することができます。

施工スピードの速さ
サイディングは比較的簡単に施工できるため、効率的な施工により建物の完成までの時間を短縮することができます。

断熱性・防音性
一部のサイディングは断熱性や防音性に優れています。外部からの熱や騒音を軽減し、居住空間の快適性を向上させることができます。

豊富な種類
サイディングは様々な色やデザインがあるため、建物のスタイルに合わせて選択できます。

サイディングボードの種類

サイディングは大きく分けて4種類あります。れぞれどのようなものかご紹介します。

窯業系サイディング
現在、新築戸建ての多くや店舗、公共施設などの中高層建築物にも採用されているのが窯業系サイディング。主原料のセメント質原料とパルプや木繊維といった繊維質原料を成型し、養生・硬化させて塗装をした外壁材です。高温・高圧の「窯」で硬化させてつくられることから「窯業系サイディング」と呼ばれるようになりました。

デザインのバリエーションが豊富で、防火性能、耐火性能、品質に優れていることが特徴です。また、切断や穴あけなどの加工がしやすく施工方法も簡易。広い面積を塗っていくモルタルや漆喰(しっくい)での湿式工法に比べて、ボードを貼っていく乾式工法である窯業系サイディングは工期が短く、メンテナンスも比較的安易といった様々なメリットがあります。
「今の主流は窯業系サイディング。一般的な戸建て住宅の75%超は窯業系サイディングを外壁に使用しています。次に多いのが金属系サイディングです」

金属系サイディング
窯業系サイディングの次に広まっているのが、ガルバリウム鋼板などの金属を成型した金属系サイディングです。表面に使われているガルバリウム鋼板はサビに強く、さらに表面に焼き付け塗装を行っているため外観の美しさを長く保つことができます。

「金属」と聞くと重たいイメージがあるかもしれませんが、金属系サイディングは外壁の重さがモルタルの役10分の1。建物は軽い方が地震の影響を受けにくく、既存の外壁に重ね張りをするリフォーム用の外壁材としても適しています。また、芯材に使われている断裂材や裏面材の輻射熱を反射させる機能で高い断熱性能も得られます。

木質系サイディング
木質系はその名の通り「天然木」を材料に、表面に塗装を施したもので木ならではの温もりのある雰囲気を重視する、外観デザインにこだわった住宅に使われます。

ただし、天然木は水に弱いのが難点。塗装が落ち、木材に多くの水分が含まれた状態で放置していると、外壁の劣化につながります。再塗装するなどこまめなメンテナンスが必要で、その分、メンテナンス費用もかかります。そのため、今は木目模様の窯業系サイディングが使われるケースが多いそうです。

樹脂系サイディング
樹脂系サイディングはプラスチックの一種である塩化ビニル樹脂を板状に加工したもので、耐久性が高く凍害にも強いため、北米では普及している外壁材です。錆びたり、腐食したりの不安もなく、軽量なこと、メンテナンスが用意などのメリットがあります。しかし、窯業系サイディングなどと比較すると色やデザインのバリエーションが少ないこと、日本では取り扱っているメーカーがそもそも少ないため、あまり馴染みがありません。

100日後に完成する家では窯業系サイディングを使用しました。 

                                                                                                                                                                                                      

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