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クロスの色合いがイメージと違う【~後悔しない家づくり~23の失敗事例から学ぶ~⑪】

クロスの色合いが思っているものと違う。照明器具が予想より高級感がない。全館暖房が思っていたより暖かくない。打ち合わせとずいぶん違う! 

こんなふうに、イメージと実物に大きな違いを感じることがあります。

その原因のひとつは、住宅会社が過度な期待をさせてしまうところにあります。住宅会社は自社の商品がよいものであると伝えたいばかりにこういった失敗をしてしまうのです。

家づくりを依頼する側が過度な期待を抱かないようにするためには、どうしたらよいでしょうか。

打ち合わせと違う、と失望しないために、次のふたつを心に留めておいてください。

売り手が買い手に対して、メリットを強調するのはよくあることです。ですから、買い手のほうが商品のデメリットを知っておくことが大切です。住宅会社の人によく尋ねましょう。「この外壁のデメリットは何ですか?」「このクロスを選ばなかった人はいますか?」メリットと同時にデメリットをよく知って、考えた上で決めるようにしましょう。デメリットを確認した上で決めると、のちのち後悔することが少なくなります。

もうひとつのポイントは、実際に近い環境で確認することです。

たとえば、クロスは次のようにして確認しましょう。南側の部屋で使うクロスは、明るい太陽の光線に当ててどんな色なのか確認します。逆に、北側の部屋で使うクロスは、蛍光灯の光の下で確認することです。南側の日当たりはよく、北側の部屋には直射日光が当たらないからです。外壁は、さまざまな天候のもとで確認しましょう。雨の日、晴れの日、曇りの日、それぞれどんな色合いになるか、目で見ることです。

本来であれば、クロスや外壁も家一軒分貼ってあるようなサンプルから選べたらベストですが、それは不可能です。しかし、実際の条件でどうなるのかを確認する工夫の余地はあります。

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