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5年後、子供が私立高に進学で家計が火の車【後悔しない家づくり~23の失敗事例から学ぶ~③】

 高校までは、子供を公立に通わせるつもりだったのが、高校の受験に失敗して、私立高校へ進学することに…。そんな事態を想定せずに余裕のない返済額を設定してしまったら、家計は火の車になる可能性も。さらに、大学に進学したら、もっと教育費がかさみます。大学は地元ではなく、親元を離れて下宿生活をして大学に通うかもしれません。子供が小さいうちは、先々の教育費用を視野に入れて家づくりをしなければなりません。子供の数が多ければなおさらです。

 また、定年までにローンはどうなっているでしょう。たとえば、36歳の時に35年ローンで家を建てたとしたら、70歳を過ぎてもローンを払い続けることになります。定年以降にローンを返済する目途はついていますか? 今の雇用システムでは、60歳以上になると、収入が極端に減少することが予想されます。年金も十分支払ってもらえるかどうか、誰も想像できません。65歳になった時、支払った分のお金は年金として返ってくるでしょうか?

 住宅会社やお金を貸す金融機関の担当者は、こういった先のことには触れたがりません。また、アドバイスもないと考えたほうがよいでしょう。借り入れる人が70歳時にローンを支払い続ける計算になったとしても、金融機関は、お金を貸してくれます。借りる側もなんとかなるという考えで、ローンを組むことが少なくありません。貸す側も、ローンを組むように勧めます。

 かつて、右肩上がりに給料が増え続けた時代がありました。しかし、今の時代、給料が減ったりボーナスがなくなったりすることは珍しくありません。会社がなくなったり、リストラにあったりしてしまう、という事態もありえます。

 先の見えない今は、家づくりに慎重でなければなりません。家づくりに無理は禁物です。家族との生活を大切にするためにも、将来かかる費用、起こりうる不測の事態を考えて、5年後、10年先を見据えた計画を立てましょう。

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